駄菓子文学館「オールウエイズ三丁目の夕日の時代」

半切フルーツキャンディー 駄菓子文学館

作者:げんばかぶさん(愛知県)

私が駄菓子屋さん通いをしていたのは、もうかれこれ50数年も前になりますかねえ。映画の「オールウエイズ三丁目の夕日」の時代で、その頃の日本はまだ貧しくて駄菓子の種類も今のように豊富にはありませんでした。
今はありませんが、サトウキビを皮付きのまま売っていて、安くて長持ちするものですからよくそれを買ってはかじってくちゃくちゃ噛んではカスをペッペと吐き出していました。
その他には、ガラス管やガラスのカップに入った赤や黄色の寒天が、木製の陳列ケースに入れられて売られていました。
その頃は町内に1軒は駄菓子屋さんがあって、隣町の店では「もんじゃけ」(お好み焼きのことをそう呼んでいた)や、冬には「味噌おでん」夏には「かき氷」を売っていたので、遠回りをして買いに行ったものです。
名古屋では「おでん」といえば「味噌おでん」で、だしで煮た「おでん」は「関東焚き」と言っていました。駄菓子屋さんの「味噌おでん」は「関東焚」の鍋の真ん中に味噌を入れた小さな壺が入れてあり、その壺におでんの具を突っ込んで味噌を付けて食べるのですが、二度入れしてよく怒られたものです。
夏の「かき氷」は、その頃の冷蔵庫は木製で中にブリキが貼ってあって、今では見かけなくなった氷屋さんが定期的に運んでくる氷を入れて冷やす冷蔵庫で、その氷で「かき氷」を手回しのかき氷機でつくる一石二鳥の商売をしていました。
 
【第7回駄菓子文学賞 応募作品 2014年4月】

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